東大生のツラツラ

東大の授業の様子や自分が普段考えたことをツラツラと綴っていきます。読者登録やコメント等とても喜びます笑

東大の授業 〜文化的景観の守り方〜

 こんばんは!

 

アイスって夏場がよく売れると思いきや、冬の方がよく売れるらしいですよ。

 

確かに言われてみれば夏場って外でアイス食べるとすぐ溶けるし、屋内はエアコン効いてるせいで食べたら寒くなりますよね。

 

それとは反対に冬とかコタツで食べるアイスはなかなか癖になりますよね笑

 

てことで今日はスーパーでアイスを買ってきたんですけど、見てくださいこの袋。

 

 

うっとりは分かる。

 

確かに俺も美味しくてうっとりしたわ。

 

 

 

ねっちりってなに??????wwww

 

ねっとりやん普通。

 

ねっちりがアリなら、ねったり、ねっつり、ねってり、全部アリなるやん。

 

アイス食べてて、「いやー、このアイスねっちりしてるなあ。」なんて言う人おったら広辞苑6周は読ませた方がいい。

 

こんだけ言っててねっちりが辞書に載ってたら僕100回読みます。

 

まあそんなアホな話は置いといて。

 

 

今日は久しぶりに大学で勉強してることについて書いてみようかなと思います。

 

テーマは「文化的景観」!!

 

まず文化的景観の定義から説明しましょう。

 

文化的景観とは地域における人々の生活または生業および当該地域の風土により形成された景観地のことです。

 

その地域の生活や生業の理解のために欠かせないものとなっています。

 

そして文化的景観のあり方としては3つあると考えられていて、

 

文化的景観をつくる(創出)、のこす(保存)、いかす(保全)の3つがあると言われています。

 

 

 

1.文化的景観をつくる

 

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まず、文化的景観をつくるとはヴェルサイユ宮殿などが挙げられます。

 

ヴェルサイユ宮殿とはフランスにある有名なマリー・アントワネットが造ったとされる宮殿ですが、その中庭なんかは都市部には存在しない田舎が再現されています。

 

それはアントワネットが理想とする田舎を造ったのであって、フランス郊外には存在しないような架空のものだったんですね。

 

他にもわかりやすい例で言えばディズニーランド。

 

これは千葉県の浦安と言う昔は貧しい漁村だったわけですが、その地にドンと大きな架空の空間が出来上がったわけです。

 

このように文化的景観を創るとなると、新たにその場に介入するのでその土地の産業や農業と矛盾することになりかねません。

 

これでは最初に書いた文化的景観の定義に反することになります、だってその地域の生活や風土を反映していないんですから!

 

しかも、その文化的景観を創ると言う行為が観光をもくろんでいた場合。

 

これは景観自体が観光客の嗜好に振り回され、しかも常に新しいアトラクションが求められます。

 

この費用はじゃあどこから出るの?となりかねません。

 

結論、文化的景観を創り出すのはなかなか難しいと言うわけですね。

 

 

2.文化的景観をのこす(保存)

 

保存と言ったら歴史的、伝統的な景観が中心となります。

 

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例えば、みなさんトトロって知ってますよね。

 

隣のとっとろっとっとーろー。

 

あいつのお腹にのったら毛のアレルギーでくしゃみ止まらなくなりそうやな。

 

まあそんな夢のない話は置いといて。

 

あれって埼玉県の丘陵地なんかが舞台になってるらしいんですが、トトロの歌詞で「森の中に昔から住んでる。」ってあるじゃないですか。

 

あの風景は一般的に里山と言われる場所ですが、埼玉県は東京から一時間と立地的にもゴルフ場に適していて、トトロの森ももしかしたらゴルフ場に変わっているかもしれません。

 

なので今、トトロはゴルフ場に住んでるかもしれませんね、ははは!

 

これは極端な例ですが、文化的景観は人との関わりでずっと続いて創られてきたものです。

 

文化財っていうのは形を凍結的に保存しますが、産業や農業は技術革新や時代要求により断続的に変化します。

 

なので両者には矛盾が生じるわけですね、どの点で止めて、どの点を基準にして保存に取り組むのか。

 

少なくともただ古いものを残すだけというのは適していなさそうです。

 

3.景観をいかす

 

ではここで景観を生かすことについて考えてみましょう。

 

UNESCOは世界遺産を決定する機関ですが、1970〜80年代はヨーロッパ中心で過去の建築物を対象としていました。

 

しかし、1992年には文化的景観という概念を導入することでヨーロッパだけでなく多元的な地域の動的なコトなんかを対象にするようになりました。

 

動的なコトというと少しわかりづらいかもしれませんが、建物だけでなく今尚変化し続ける人々の生活なんかも景観として世界遺産に認定する、ということです。

 

そしてこのUNESCOの定めた景観の区分には、継続した景観という項目が含まれています。

 

なにか継続している景観を世界遺産と指定することによってその地域の保全や活性化にも繋がります、これが景観をいかすということに該当するのではないでしょうか。

 

例えば、千葉県の松戸市の住宅の庭は山のように盛り上がっていて、光が全く入ってこないような家もあります。

 

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じゃあ、その山を崩せばええやんって思う方もいるかと思いますが、実はこの山は野馬土手と呼ばれるものなんです。

 

野馬土手って何?って方もいらっしゃると思いますが、江戸時代に野生に放牧していた馬の通り道のようなものだと思ってください。

 

それが今でも残っているって確かにすごくないですか?

 

結論

 

文化的景観は技術や時代要請によって変化するので、保全のためのリファレンスが一元には決まりません。

 

しかし、先ほどの野馬土手のような歴史的な知識やリテラシーを持ってその景観を読み解けば、何を基準として景観を保存または保全すればいいかが自ずと見えてくるのではないでしょうか。

 

まあ、そのために歴史の授業は大切だよってことですよ、うんうん。

 

どのようなコンセプトのもと何を保全するのか、そしてそのための制度づくりなんかを考えるのも大切でしょう。

 

ちなみにこの授業の教授はそのようなことを研究してらっしゃる方です、かっこいいですよね笑

 

 

前回までの内容と打って変わってかなり長文となりましたが、いかがでしたでしょうか?

 

最後の方はカタカナが多すぎておじいちゃんに怒られそうですが勘弁してくだせえ。

 

ここまで読んでくださってありがとうございました!

 

また次回!