香辛料の歴史
今回は植物と歴史の第2弾!ということで、香辛料、主にコショウとトウガラシの歴史を書いていこうかなと思います!
さて、前回の記事ではコムギの歴史について書いたのでそちらも合わせてご覧ください!
では早速内容の方に入っていきましょう!
1.コショウの歴史 〜香辛料の歴史〜
1.金=コショウ!?
教科書でコショウと金は同じ価値だった、という事実を皆さん習ったことがあると思います。
今ではスーパーで手に入れられるコショウですが、それが金と同じ価値だったら僕たちはタイムスリップしたら大金持ちになれますよ笑
コショウというのは南インドなどで生息している熱帯植物なのでヨーロッパなどの高緯度地域には生えていませんでした。
熱帯地方の植物が辛味成分を持ったのは、は虫などの天敵が多くそれらを防ぐためだと考えられています。
しかし、インドネシアからヨーロッパまで持って来ようとしたら陸路だと色々な国を通るので通行税や商人にもお金を取られます。
そのような経緯を経てとても高価になるコショウでしたが、なぜそこまでしてヨーロッパの人はコショウを手に入れたがったのでしょうか?
当時ヨーロッパでは牧畜が盛んでしたが、冬になるとその動物たちが食べるための草が不足しました。
なのでその場で食肉にしなければならなかったのですが、生肉は保存が効きません🥩
乾燥させたりすることで日持ちを伸ばすことは可能でしたが、それは肉本来の味とは言えません。
しかし、香辛料は肉を美味しい状態で保存できる素晴らしいアイテムだったわけです。
ドラえもんが「コショウ〜〜!」って四次元ポケットから出したら、ヨーロッパの人は泣いて喜んだでしょう笑
今の僕たちならそっと空気砲を撃ちますけどね。
いつでも美味しい肉が食べられるようにできるコショウはとても魅力的だったわけです。
2.コショウを求めて
さて、そのようにコショウの価値が高まってきた中世のヨーロッパではどうにかして陸路以外、つまり海路でコショウを調達できないかと考えました。
しかし、当時のヨーロッパでいう海とは地中海を出なかったのでインドまで到達することなど夢のまた夢だったわけです。
ただ、地中海に面していない二つの国が地中海の外側に船を出していました。
スペインとポルトガルです。
そしてポルトガル国王が派遣したバルトロメウ・ディアスがアフリカの最南端である喜望峰にたどり着きました。
ここから東へ向かえばインド洋へ航海できるので開拓の可能性が広がりました。
この頃、スペインのコロンブスがインドに到達したというニュースが飛び込んできます。
皆さんもご存知、コロンブスが到達したのはインド諸島じゃなくてアメリカ大陸だったわけです。
インドきたぞおお!!!ってテンションが上がったコロンブスはそこに生えてるトウガラシをコショウだと思うわけですが、その話は下の方で。
3.トルデシリャス条約
スペインもポルトガルもインドではなかったものの、資源が多いアメリカ大陸での領土の奪い合いに必死になり、2年後に縦にビシッと線を引いてこっから東はポルトガルでこっから西はスペインのものな!と決める条約を交わしました。
ちなみに東側を開発していたポルトガルは現在のブラジルの多くを開発したので、南米でポルトガル語を話すのはブラジルだけなんですよね。
ブラジルの人がなんで私ポルトガル語話てんねやろ、って思ってもただ東側やったから。だけで片付けられます。
方角には逆らえません。
さて、コショウを巡った覇権争いはこの後ヨーロッパ全体を巻き込んで展開していくのですが、細かい歴史の話は置いておきましょう。
次はトウガラシについてです🌶
2.トウガラシの歴史 〜香辛料の歴史〜
1.トウガラシ発見
先ほどもちらっと書きましたが、トウガラシはコロンブスのアメリカ大陸発見によってもたらされました。
英語でトウガラシはホットペッパーと言いますが、直訳で熱いコショウという意味です。
トウガラシとコショウは植物の分類上、全く違う植物ですがこれらはなぜ
これはコロンブスがコショウとトウガラシを間違えたと言われていますが、実際どうなんでしょうね笑
だって、コショウを求めてインドへ向かった人がトウガラシとコショウを間違えますかね?
もしかしたら『あ、俺やってもうたかも知らん、でも今更引き返されへん、これは誰がなんと言おうとコショウや!!!(強引)』みたいになった可能性もあります笑
しかも、トウガラシはコショウとは違って辛すぎたのでヨーロッパでは受け入れられませんでした、かわいそうにコロンブス。。。
2.アジアにウケる
しかし、トウガラシを使う料理といえば!?
アジア系のイメージが強くないですか?
インドのカレーには必須なスパイスですし、四川料理やタイ料理などでもたくさん使われています。
栄養価が高く、発汗を促す、しかも害虫の繁殖を防ぐので食料の保存にうってつけなトウガラシは熱帯のアジアで広く浸透したのです!
3.トウガラシの成分
辛味は味覚じゃなくて痛覚だよって話を聞いたことありませんか?
トウガラシの辛味成分はカプサイシンといって人間にとって毒なんです。
しかし、それを摂取することにより体がそれを排出しようとして発汗を促し、血流を早くします。
しかも、痛みを和らげるためにエンドルフィンと呼ばれる脳内麻薬のようなものが分泌されるので人々は快楽すら覚えるんです。
辛い料理が好きな人はこれに虜になってるんでしょうね。
当時のアジアの人もこれに虜になり、トウガラシが家庭に普及するようになったんです。
いかがでしたか?
今日は香辛料についての記事でしたが、なんか辛いものが食べたくなってきました笑
ここまで読んでくださってありがとうございました😊
また明日!