東大生のツラツラ

東大の授業の様子や自分が普段考えたことをツラツラと綴っていきます。読者登録やコメント等とても喜びます笑

今日の授業〜主役はダンゴムシ〜

 

 

ハッピーハロウィン!🎃

 

ハロウィンを満喫できるほどの時間の余裕が今週に限ってありません😇

 

テストや課題が雪崩のように押し寄せてきて、潰されそうなところをなんとか踏ん張っています。

 

今回のブログでは授業の様子を書こうかなと思います!

 

 

 

今日は東大構内にある池に行って土壌生物の調査というものをしてきました。

 

東大の池?

 

東京大学のキャンパス内にある池と言えばみなさんご存知ですよね? 

 

 

 

 

 

 

そうです!あの『三四郎池』です!

 

アイドルの嵐、バンドのサザンオールスターズ、そして池の三四郎池。

 

 

 

。。。

 

 

 

 

 

 

はい。

 

 

 

ちなみに三四郎池はもともとこのような名前ではなく、お笑いコンビの三四郎が由来になっています!

 

な訳あるかい、歴史浅すぎやろ。

 

本当は夏目漱石の書いた「三四郎」という作品のなかで出てくる池なのでこのように呼ばれるようになりました。

 

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これは三四郎池の前で無駄に神々しい友達です笑

 

さて、わざわざこの池に来てなんの調査をしに来たのかと言うとですね。

 

先ほど土壌生物の調査と言いましたが、土壌生物というのは文字の通り土の表面または中にいる生物のことです。

 

身近な例を出すと、ミミズ、ムカデ、ダニ、線虫などです!

 

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足跡にどれれだけ生物がいるかの図です!

 

無限にいます笑

 

ちなみに僕たちの班が今回調査するのはダンゴムシです!笑

 

あの小さく丸くなるやつも普段は落ち葉の下などに隠れています。

 

そいつの個体数を調べようという小学生でもできるんじゃないかという実習です笑

 

ただ小学生と違うところは何か仮説を立ててその調査をし、統計的な処理を用いて結論を出すということです。

 

統計的な処理というと難しく感じるかもしれませんが、統計学の知識を用いて調査で得られたデータにどんな意味があるのかを確認するというものです。

 

この統計学という分野が発達しなければ今の科学はなかったと断言できるくらい重要なのですが、この話をしだすと止まらないのでここで赤信号です。

 

では調査の仮説と手段を順に説明しようと思います。

 

仮説

 

こうやって仮説って書くとめちゃくちゃかっこいいですが、僕たちの仮説は「落ち葉が多いところほどダンゴムシが多い」です!!!!

 

おおお、でもやっぱりかっこいいですね(棒読み)

 

こんなん当たり前じゃねと思う方、わかります。

 

当たり前だと僕も思ってるんですもん。

 

まあそれは置いておきましょ、次は調査方法!

 

調査方法

 

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三四郎池の周りはこんな感じで自然いっぱいです^_^

 

調査する場所はスダジイとヤブツバキという樹の下です。

 

あ、ちなみに樹という漢字は生きている木にしか使いませんが、木は生きていても死んでいても使えます。

 

なのでその辺に生えてる樹を切って机にしたらそれは樹ではなく木になります。

 

なんの話や笑

 

そしてスダジイかツバキの”樹”の下に行って土の硬さと斜面の角度を計測します。

 

この斜面の角度なんですが、iPhoneの元から入ってる「計測」というアプリを使えばできるのでなんと便利な時代になったことか。。。。

 

って教授が言ってました笑

 

そしてダンゴムシを数える方法ですが25cm × 25cmの区画を作ってその中の落ち葉などをどかしながらダンゴムシを数えます。

 

そしてこの区画を真隣に作ってもう一回数えます、一本の樹の下では計2箇所の区画を作るということです。

 

そしてですよ、ここからがミソです、味噌団子です。

 

その二つの区画のうち一つの区画に落ち葉を3cm盛ります!

 

魔法の料理完成です。「ダンゴムシの数え方〜3cmの落ち葉を添えて〜」

 

そしてこの料理を終えた1週間後にまた来てデータを取るという仕組みです!!

 

もちろん今日は調査の段階でしたのでまだ結論は出ていません、統計的処理をした結果が出たらまたそれについて書きたいなと思います笑

 

なんでこんなことするの?

 

 

さて、なんでこんな幼稚な作業をするのかというと来年の卒業論文に向けた練習が主な目的です。

 

今いった調査の方法などは全部自分たちで考えたものなのですが、例えば重要なポイントの一つに2つの区画を真隣にしたことがあります!!

 

今回の落ち葉3cm盛り合わせのソテーは風に飛ばされちゃうんじゃないかと思う方もいるのではないでしょうか?

 

これは隣に区画を置くことで飛ばされてもいいようになっています。

 

なんて説明したらいいんだろう、飛ばされて落ち葉がなくなったとしてもそれは隣の区画も同じくらいの風に吹かれてるはずなんですよね。

 

この同じ影響を受けているというのがミソで生態学では同じだけの撹乱を受けていると言います。

 

比べる対象間で同じ影響を受けてるなら実験の結果に影響はないと考えるんです👀

 

さて、こんだけ長々と書いてますが全く結果が出ないのも一興でしょう!(保険をかけておく)

 

いい結果が出ることをみなさん期待しておいてください笑

 

今日はなかなか硬い文章だったかな?

 

大学の様子が一番読んでて面白いというめちゃくちゃ嬉しいコメントを頂いて、それから大学のことについてたくさん書きたくなったんですよね笑

 

他にもいろんなことを書いていきます!

 

ここまで読んでくださってありがとうございました😊

 

また明日!